「あ~か~り~ちゃん♪」
「なっ…なんですか?御主人様…。」
猫なで声で要が灯を呼びとめる。
「こっち、こっち…。」
ドアの向こうから、身体を半分だけ出して手招きをしている。
(なんか、嫌な予感…。)
直感でそう感じたが、灯に拒否権はない。
しかたなく要のもとに向かう。
「捕まえた~!」
「きゃっっ!」
近づいてきた灯を素早く捕まえると、肩に担いで、すたすたと歩き始めた。
「ごっ御主人様~、下ろして下さい。こんな事しなくても、自分で歩けますからぁ~。」
バタバタと足をばたつかせて、抵抗するが要はお構いなしに灯を運ぶ。
「駄目~、下ろしたらってか、これから何するか言ったら灯逃げちゃうだろ?」
(えええっ、私が逃げ出すようなことをするの?)
心の中で突っ込みを入れていると、ソファーの上に少し乱暴に下ろされる。
「わぁっ…ここは…衣裳部屋?。」
そこは要の秘密の衣裳部屋だった。
この部屋はメイドの灯達ですら滅多に入れてもらえない場所だった。
「灯はここ、初めてか?」
「はい。こんなにたくさんのお洋服があったんですね。」
「まあな、でも、この服は俺のじゃないぜ。」
「え?そうなんですか?」
不思議に思い、注意深く辺りを見回すとそこにあったのは全て女性物の服や靴などだった。
「これって…」
「そう、お前達のだよ。」
「なっ何をいってるんですか!何度も言っていますが、私達は男ですよ!」
顔を真っ赤にして、灯が声を荒げる。
「そんなことは知ってるよ。悠里は喜んでここ使ってるけど、灯は嫌なのか?」
「悠里は、特別なんです!私は…こんな…女装なんて…。」
恥ずかしさに俯いてしまう。
「可愛いのに…。」
(えっ?)
「俺は灯の女装好きだぜ。その辺の女なんかよりずっと可愛いし。」
灯の顔がますます赤くなっていく。
女装は灯にとって恥ずかしい事だった…。
でも…要に好きだと言ってもらえる…褒めてもらえる…。
灯は、それが嬉しかった。
黙ってうつむいている灯を要がそっと抱き寄せると、服を脱がせていく。
「御主人様…。」
「しっ…黙ってろ。」
そう言って、唇を口づけで塞がれた。
「んっ…ふぁ…。」
あっという間に、一糸まとわぬ姿にされると、要がクローゼットの中から服を持ってきた。
「着せてやるから、ほらっ。」
手に持っているのは、小さな女性用の下着だった。
「なっ…一人で、着られますから、大丈夫です。」
要の持っている下着を取ろうとするが、渡してくれない。
「駄目、俺がやる。足あげて。」
恥ずかしさに、唇を噛みしめながら、足を上げパンツを履かせてもらう。
要は器用に下着を履かせると、灯をソファーに座らせて今度は黒いハイソックスを履かせる。
その手つきは、まるでお姫様の支度を手伝う執事のように丁寧で気品に満ちている。
その行為に厭らしさは、みじんも感じない。
「さぁ、立って。」
今度は灯を立たせて、紺色のスカートを履かせる。
そして、パンツとおそろいのブラジャーをこれもまた慣れた手つきで灯に装着する。
「手、あげて。」
万歳をする様に灯が手を上げると、上から洋服が降ってくる。
すぽっと頭を通すと、灯の長い髪を要が優しく中から引っ張りだした。
要の顔は普段とは別人のように、真剣で灯はされるがままだった。
「おっし、じゃ、これ履いて出来上がり。」
差し出された、ローファーを履くと出来上がったのは…
「女子高生?」
「正解♪」
「なんですかこれはっ!」
「可愛いっ、やっぱり似合うなぁ。」
さっきまでの雰囲気が嘘だったかのように、いつもの要に戻ってしまった。
「さぁて、いくぞ。」
「えっ?どこに行くんですか?この格好で?」
戸惑っている灯をまた、担ぎあげて今度は屋敷を出て、車に押し込んだ。
…
「何ですかここは?」
とあるビルの前で下ろされ不安そうに要寄り添う。
「ゲーセンだよ、女子高生って言ったらやっぱ、プリクラだろ?」
「げーせん?ぷりくら?」
屋敷から、殆ど外出しない灯には、ゲームセンターもプリクラも何の事だかさっぱりわからなかった。
「いいから、いいから、こいって。」
灯の手を握ると、ぐいぐいと引っ張って、ピルの中に入っていく。
「御主人様っ、私…怖いです。」
大きなゲーム機の音と、本物の女子高生に灯は怖くなって要にしがみ付いた。
「心配するな、俺がいるだろ?なんかあったら、俺が守ってやるから。」
そう言って、要は灯を抱き寄せ、くしゃっと頭を撫でた。
少し安心した、灯は自分がいる場所を見回してみる。
見たこともないものばかりで、胸がドキドキする。
楽しそうに遊んでいる人たちを見ると、なんだか、わくわくしてきた。
「御主人様、ぷりくらとはどんなものなのですか?」
「ああ、今並んでる列の先にあるのがそうだよ。」
先を見ると謎の箱の様なものがあって、そこから女子高生達が出入りしている。
「中で何をするんです?」
「ああ、写真撮るんだよ。」
「写真?」
そんな会話をしながら順番を待っていると、周りにいる女の人たちがこっちを見て何か言っているようだった。
「あの人かっこ良くない?」
「あの子の彼氏かなぁ~いいなぁ~。」
プリクラ機のある一角は男性立ち入り禁止になっているが、カップルは入場できるようになっているらしい。
(やっぱり…御主人様は…モテるんだなぁ…って私、女の子に見えてるんだ…。)
自分が女装している事を思い出す。
「おっ、灯、撮るぞ。」
要は周りのことなんか眼中にないかのように、灯を引っ張って、中に入っていった。
「わぁ、凄いですね~これがカメラですか?」
「そうそう、写真にデコったりできるんだぜ。」
「可愛らしいですね~。」
要から説明を受けながら、フレームを選んだりすると、撮影に入る。
「ここら辺見るんだぞ。」
「はい」
機械がカウントを始めると要がいきなり、灯にキスをする。
「あっ…。」
カシャッ
「御主人様っ。」
慌てて唇を抑える。
「ちゅ~プリゲット♪次々っ。」
すぐ次のカウントが始まる。
そして今度は、要はいきなりファスナーを下ろすとおちんちんを取り出した。
「なっ…。」
灯はびっくりしすぎて、声が出ない。
そのおちんちんは、何故かガチガチに勃起している。
「咥えて♪」
灯は何が何だか分からないうちに、要のおちんちんを咥えさせられていた。
カシャッ
「フェラプリもゲット!」
そして、そのまま、フェラチオを続けさせられる。
「んっ…ちゅっぷっ…んんっ…はぁ…。」
そして、次のカウントが始まる。
「次は、何にするかな、よしっ。」
またも、いきなり灯は立たされて、要が後ろから抱きつくポーズをとる。
そして、ぐいっと服とスカートを捲られてしまった。
灯の下着をずらすとツンと起った乳首と、要のをしゃぶったせいで起ってしまったおちんちんが丸出しになる。
「いやぁっ。」
カシャッ
抵抗する間もなく、恥ずかしい姿のまま写真を取られてしまった。
「すっげぇ、エロいな。」
撮られた写真が画面に映し出されている。
「御主人様っもう、やめてください。」
「何言ってんだよ。このために来たんじゃん。」
そして、要は楽しそうに笑う。
そして、最後のカウントが始まる。
要は灯のパンツをずらすと、アナルにローションを手早く塗り込む。
「えっ、まさか、こんなところで?やめてください。いやぁっ…あっ…。」
要は、嫌がる灯を後ろから足をМ時に開かせるように抱きあげると、迷わず勃起しおちんちんを侵入した。
「あぁっんんんんーーーーっ…」
灯は声を上げないように、唇をかみしめる。
ずちゅぅっ…
カシャッ
結合部分がはっきりと写しだされ、紅潮した灯の顔が艶めかしい。
「ごゅじんさまぁ~んっ…あっ…抜いて…んっ抜いてぇ…。」
羞恥心から、灯りの瞳から涙が溢れでる。
「このまま最後までしたいが、さすがに怪しまれるか…ちっ。」
名残惜しそうに、灯の中からおちんちんを抜き取る。
じゅぽっんっ
ローションの音が卑猥さに拍車をかける。
「泣くなよ!次は落書きだぜ、いくぞ、灯。」
放心状態の灯の服を直し、涙をぬぐってやると、次のブースへとよりそって二人で入っていった。
そこからは、要一人で楽しそうに作業していた。
灯はだだ、それを見ていた。
映し出される写真はすべてが、とんでもなく厭らしいものだった。
灯は恥ずかしさを通り越して、頭が真っ白だった。
それなのに、要が侵入した部分の熱は冷めない。
コトンッ
出来上がったプリクラが落ちてくる。
「すげぇ、予想以上に良いでき!」
満足そうに出来上がったプリクラを灯に渡す。
灯はそれを直視できなかった。
「なんだよ、そんなに嫌だったのか?」
要は、少し反省したような表情を見せる。
灯は要の腕にしがみ付いて、首を横に振る。
「早く帰りましょう…続き…して下さい…。」
それを聞いた要は、さっきまで、おさまっていた勃起がまた始ってしまった。
「やべっ…、灯…こんなとこで俺に勃起させるなんて、仕返しかよ。」
二人は手を繋いで慌てて、その場を去った。
そして、屋敷に帰るまで待ちきれない要は車の中でたっぷり灯を犯した。
繋がったまま、屋敷に戻り、そのまま要の部屋に戻ると朝まで灯を犯しまくったのだった。
終
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