雪とこももはいつも通り朝の支度を手伝っていた。
「ご主人様、朝食の方は準備できていますので、いつでもいらしてください。」
こももが、一礼して部屋を出ようとする。
それに続いて、雪も部屋を出ようとした。
「では、これで失礼いたします。」
「待って下さい。」
「はい?」
こももと雪の動きが止まる。
「あっ、こももはいいですよ。雪だけ残ってもらえますか?」
「はい…。」
こももは、残念そうに返事をすると部屋を出ていった。
残った雪が薫のもとへ向かう。
「何か、御用ですか?」
「はい、昨日手に入れた品を試してみたいのですか、協力してくれますか?」
「はい、もちろんです。私は何をすればいいのですか?」
薫は夜中に仕事をしている事が多いので、深夜の通販をよく見るらしい。
たまに、気に入る品があるとこっそり頼んで楽しんでいるようだった。
これもきっとその品だろうと雪は思っていた。
「これなんですけど、通販で買ってしまったんですが、僕一人ではちょっと試せないもので…。」
机の引き出しから、品物を取り出す。
「え?それは…縄ですか?」
手に握られていたのは、麻縄の束だった。
「ええ、これなのですけどね。なんでも、縄づくりの職人の方が特別に作った一品で、とても丈夫で縛り心地も最高のものなんだそうです。」
嘘のような本当の様な話がすらすらと薫の口から出てくる。
「はぁ…、それで、私はどうしたらいいんですか?何かを縛るのを手伝えば宜しいのですか?」
薫の口角が上がる。
「いえ、雪を縛らせて頂けませんか?」
「えっ、私を?」
「はい、僕は雪の白い肌にこの縄が食い込む姿が見たいと思ってこれを購入したんですよ。」
笑顔でさらっと、とんでもないことを言い出した。
「御冗談ですよね?」
笑っているはずの薫の顔がとたんに恐ろしく見えた。
「さぁ、雪…服を脱いでください。」
…
全裸になった雪は恥ずかしそうな、表情で薫の前に立った。
「楽しみですね~始めますよ。」
雪の肌にするすると縄を這わせてゆく。
その手つきはとても素人とは思えないくらい、手慣れていた。
「んっ…いっつっ…。」
「痛かったですか?すみません、もう少しでできますからね。」
丁寧に謝っているが、縄が緩むことはない。
「ふっ…ん…んっ…。」
縄が食い込むたびに、雪が切なげな声を発する。
胸…腰…股…
縄が縦横無尽に雪の体に張り巡らされる。
「できましたよ。」
鏡の前に立たされる。 綺麗に亀甲縛りが施された雪の姿が写し出される。
「この縄、とっても良い具合でしたね。雪はどうですか?気持ちいいですか?」
亀の甲羅のように張り巡らされた縄の上をなぞる様に撫でられる。
「あっ…はい…っ…とても、綺麗で…す…縄が…喰い込んで…私…。」
雪の顔がみるみる紅潮していく。
縄の間から垂れ下がっていたおちんちんが、むくむくと勃起していく。
「おや…縛られて感じているんですか?」
ぷるぷると肩を震わせながら、雪が頷く。
それを見て、せせら笑うような声を出す薫。
「さぁ、服を着ましょうか。」
「こっ、このままですか?」
慌てて、雪が答える。
「ええ、せっかく上手くできたので、今日1日このままでいてください。」
「ええっ、困ります。私…このままじゃぁ…。」
「これは命令ですよ。」
冷たく言い放たれた言葉。
(これは、命令…)
雪は、勃起したおちんちんを押さえつけて服を着ることにした。
床に置いてある脱いだ服を掴もうとした手を薫が止める。
「今日は、こっちの服でお仕事してください。」
差し出された、服に素直に袖を通すと、上はいつもの服だったが下はスカートになっていた。
「御主人様…私はこれでも男ですよ。こんな…スカートだなんて…それに…こんなに短かったら下着が見えてしまいます。」
「ああ、大丈夫ですよ。下着は見えませんから。」
確認するが、確実にスカートになっているし、ちょっと屈んだたけでも中が見えてしまいそうになる。
「でも…」
「ふふふっ、見えるのは、下着じゃなくて雪のいやらしいお尻とおちんちんですからね。」
「ええっ!!」
そういって、薫は雪が履こうとしていた下着を取り上げてしまった。
「御主人様っ、お願いします、返してください。これでは…丸見えになってしまいます。」
「何が丸見えになってしまうのですか?」
「わっ…私の…勃起した…恥ずかしいおちんちんと…いやらしいお尻です…。」
恥ずかしさと、女装という屈辱で泣きそうになりながらも雪は薫の望む答えを言った。
「そうですか…でも、駄目です。今日1日頑張ってくださいね。」
そして、薫は雪を部屋から追い出した。
…
「はぁ…はぁ…はぁはぁ…」
雪は部屋を出た後、薫の言いつけどおりそのままの姿で仕事を始めていた。
たいして動いてもいないのに、喰い込む縄に気を取られて息が上がる。
動くたびに擦れて喰い込む縄の感覚で勃起が止まらない。
硬くなる度に、自分を戒め落ち着かせる。
そして、動き出すとまた勃起してしまう、その繰り返しだ。
勃起した、おちんちんの先をスカートの生地がふわりふわりと撫でる。
それも堪らなく気持ちがよかった。
こんな状態の自分を誰にも見られたくなかったので、他の者に見つからないようにこっそりと仕事をこなした。
「あっ……。」
持っていた、雑巾が床に落ちてしまった。
とっさに、しゃがみ込むと同時に縄が食い込む。
「ああんっ…。」
はぁはぁはぁ…
急な刺激に、四つん這いでへたり込んでしまう。
気づくと、スカートが捲れあがって恥ずかしい部分が露出していた。
「あっ…大変っ…。」
立ちあがろうとするが、勃起がおさまらない。
スカートの裾を引っ張って隠そうとするが、短すぎてきちんと隠れない。
「もう…無理…。」
力を振り絞って立ちあがると、ふらふらと歩きだす。
その足は薫の部屋へと向かっていた。
…
「御主人様…、助けて…下さい…私…もっ…。」
ノックをするとこも忘れて、よろよろとよろめきながら部屋に入ってゆく。
「雪…。」
少し驚いた表情を見せながらも、倒れそうになる雪を抱きとめる。
「大丈夫ですか?そんなに良かったですか?」
壊れてしまいそうな雪をきつく抱く。
「は…い…ごしゅ…じんさま…助けてくださ…い…。」
腕の中で弱弱しく答える雪が堪らなく愛おしい。
薄いブラウスから透けて見える縄…
勃起し続け、スカートを押し上げるおちんちん…
虚ろな瞳の雪…
薫は雪を抱き上げるとベットに寝かした。
「辛かっただろう…今、楽にしてあげますからね。」
スカートをまくりあげると先から汁を垂れ流したおちんちんが震えている。
「こんなになって…辛かったら自分でしても良かったんですよ。」
「駄目です…そんなこと…できません…それに…せっかく縛っていただいたのに…今日1日…御主人様を感じていたかったのに…私がいやらしいから…我慢できなくて…申し訳ございません…。」
息も絶え絶えに、答える。
いじらしい答えに薫はますます興奮した。
「雪…愛していますよ。」
雫をこぼすおちんちんにしゃぶりつく。
ちゅぱっちゅぱっ…
「ああっ…あああああっんんんっ…ぁぁぁぁぁ…。」
雪はすぐに射精した。
「美味しいですよ。凄く我慢していたんですね、とろとろになっていて濃いです。」
口で受け止めた雪の精液を飲み下す。
「はぁはぁはぁ…御主人様…。」
雪は、うっとりとした顔でそれを見つめる。
「雪…すぐで申し訳ないのですが、入れますよ。」
薫の勃起した、おちんちんがアナルに擦りつけられた。
薫は手早く雪の服を脱がすと、侵入を開始した。
「あああんんんっ…あんあんっ…はっ…あ…ッはぁぁ…。」
ぬちゅっ…ぐぽぐぽぐぽっ…
雪を抱きながら腰を動かす。
縛られた縄に手を伸ばして軽く引っ張る。
「やぁぁぁっ…ぁぁぁっいっぁぁぁ…。」
快感と痛みで、悲鳴を上げる雪。
「うぐっ…これは素晴らしい。」
縄を引くたびにアナルがきつく締まる。
縄を引く力が強まる。
「うぐぁぁぁぁ…あぁぁぁっ…きゃッぁぁぁ…やぁぁぁぁぁぁぁ…」
縄締め付けと、薫の激しい腰使いに意識が飛びそうになる。
「いぐぅぅぅぅっ…もぅらめぇぇぇぇ…ぁ゛ぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁ…。」
雪の身体がびくんびくんと跳ねておちんちんから、勢いよく精液が吹きだした。
飛び出した精液が雪の顔を汚す。
「なんて…いやらしいんだ…ああ…雪…ゆきっ…。」
ちぎれるかと思うくらいの締め付けで、薫も勢いよく雪の中に射精した。
…
ベットの上には失神した雪が横たわっていた。
薫は、ゆっくりと縄を解き始める。
縄を解くと、紅い傷跡の様な跡がくっきりと残っていた。
「こんな愛し方しかできない僕を許して下さい…雪…。」
涙にぬれた頬にそっと口づけた。
終
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