雲ひとつない晴れ渡った空が広がる。
こんな日は、絶好の行楽日和だ。
「要様~、今日は、お休みですよね?ご予定とか?」
「ああ…ない…。」
だるそうな声が、ベットの中から答える。
「こんなにいい天気なのに、お外に出かけないなんてダメですよ。」
無言のままベットの膨らみは、寝息をたてている。
「もうっ!」
ぐたぐたと一日を過ごそうとしていた、要に悠里のボディーアタックが炸裂する。
「ぐぇっ!」
そのまま、無理やり起され二人で出掛ける事になった。
「怒ってますか?」
要は、今更何を?と思ったが、悠里の不安そうな声を聞くと無下にもできない。
「怒ってない…、でっ?どこに行くんだ?」
できるだけ、優しく悠里の問いに答えた。
「僕…観覧車に乗りたい…です。」
「観覧車?また、唐突だな。」
「だって…こんなに青い空だし、高いとこから見たらきっと、もっと綺麗ですよ。」
それを聞いて、悠里もなんだかんだ言って子供なんだと要は思った。
悠里の願いを聞き入れ、要達は観覧車のある公園へと向かった。
…
「わぁ~、大きいですねぇ。」
悠里が、ゆっくりと回る大きな観覧車を目の前にしてはしゃぎ走り出す。
「おいおい、落ちつけよ、転んで怪我でもしたらどうする。」
先を行く悠里の後を追った。
…
「並んでますねぇ。」
「そりゃ、まぁ、並ぶよな、激混みじゃないだけよしとするしかねぇよ。」
二人で、手を繋ぎ長い列の最後尾に並ぶ。
今日の悠里は、珍しく女装をしていなかった。
普通に男の子の格好をしていると、かなりの美少年だ。
「俺達って、兄弟とかに見えんのかな?」
「見えませんよ。」
きっぱりと答える。
「なんで?」
不思議に思った要が言った。
「だって、兄弟だったら…えっちなことできないし…。」
小さな声で悠里が呟く。
「くっ…あははははっ、そっか…くくっ」
笑いをこらえながら、要が続ける。
「でもさ、アイルとノエルはどうなの?」
悠里が、はっとして要の顔を見る。
「あっ…あの二人は特別なんです。」
要は、慌てる悠里がとても愛おしく思えた。
そうこうしているうちに、要たちの順番がやってきた。
「早く、早く乗りましょう。」
「ちょっ、気をつけろよ。」
慌てて、躓きそうになる悠里を抱きとめ、ゆっくりと乗車する。
「すみません。」
その様子を見ていた、係員が笑顔で二人を見送った。
地面すれすれをゆっくりと進む観覧車のボックス。
少しずつだが、上を目指してあがってゆく。
向かい合って、座る二人。
「上がっていく間ってなんだか、ドキドキしますね。」
笑顔でそう言うと、窓の外を眺め始める。
「そうだな…。」
二人で出掛けているのに、いつもより、距離のある位置に少し違和感を感じる。
狭いボックスの中で向かい合って座る、二人の間にあるほんの少しの距離が、不思議と淋しく感じる。
「悠里…こっちにこいよ。」
振り向いた悠里の腕を掴み、引き寄せる。
ぐらつくボックスの中で悠里は要の腕の中にいた。
「要様?どっ…どうしたんですか?」
「それは、こっちのセリフなんだけど…いつも俺にくっついて離れない癖に…。」
きつく抱き寄せられ、悠里はその意味を悟る。
「要様…。」
要の唇にそっとキスをした。
「悠里…。」
密閉された空間に甘い雰囲気が立ち込める。
後ろから、抱きかかえられるようにして座る悠里。
「けっこう高くなってきましね。」
「そうだな…。」
半ズボンの下から伸びる、細くしなやかな悠里の足を、撫でる。
「要様…外から見えちゃいます。」
「気にするな…。」
いつもの悠里なら喜んで、応じるはずだが今日は何故か恥じらっている。
「お前…女装してる時は積極的なくせに、男の時はダメなのか?」
「そっそんなことは…僕だって、恥ずかしい時くらいあります。」
そう言って、下を向いてしまった悠里の耳元を要の舌が舐める。
「ひゃっ…っ。」
「なんか、可愛いな…悠里…。」
そのまま、悠里の耳を舌で味わい、嬲る。
「あっん…あっ…くっ…んっ…。」
鼻にかかる甘い声を上げる。
耳を嬲りながら、ツンと尖った胸の突起を服の上からこねくり回す。
「ああっ…あんあんっ…はぁはぁはっ…。」
切ない声を堪えられない。
背中に当たる、要の硬いおちんちんに気がつく。
「要様…僕…もう…要様の…入れて欲しい…。」
「いいのか?」
こくりと頷くと悠里は自分から下に履いていたズボンと下着を膝まで下ろした。
「うわっ…なんかいつも見てるのに…エロいな…。」
悠里のぷりぷりのお尻を撫で、舐めた指でアナルを解す。
ぬぷぬぷと侵入される指…。
「痛くないか?」
「はい…っ…大丈夫っ…です…。」
恥ずかしそうに、震えながら答える。
「入れるぞ。」
ジーパンのチャックを下ろして、おちんちんだけを取り出し、アナルにあてがう。
「はい…入れてください…要様…ぁっ…。」
じんわりと、侵入されるおちんちん…。
閉じた肉壁をこじ開け、進んでゆく。
「あっぁぁぁっ…あんんんっ…はぁ…。」
太い大人のおちんちんが、悠里のアナルにずっぽりとはめ込まれる。
その時、要の動きが止まった。
「ホントに綺麗だな…。」
「えっ?…。」
要のおちんちんわ咥え込んだまま、下を向いていた顔を上げると窓の外に真っ青な空が広がっていた。
いつの間にか、観覧車は、てっぺんに来ていた。
「ホントだ…。」
地上の物がすべて小さく見え、自分が空を飛んでいるように思えるくらい空を近くに感じた。
「悠里…。」
名前を呼ばれて、今の状況を思い出す。
悠里の中の要が一段と大きくなった気がした。
「あっ…んっ…要様…っ…。」
あまり激しく動けないので、上に乗る悠里が、ゆるゆると腰を動かす。
「あっくっ…んっ…きもちっ…いつもより…おっきぃ…いいっ…あんっ…お尻いいっ…。」
開放的になったのか、激しく腰を振り初める。
「おっおい…あんま激しくすると…ヤバいって!」
「やっ…もっ…とまんないれすぅ~もっとぉ…ああんっ…。」
ぐぽぐぽと音を立てて、おちんちんを出し入れさせる結合部分。
自分のいいところに当てまくる。
「あっあっ…いいっ…すごっ…いくっ…ああああっ…だめっ…んっくるっ……でちゃぁぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ…。」
びゅるるっ…
腰を振りたくりながら、悠里は射精した。
吹き出した、白濁が床を汚す。
「やべっ…俺もいくっ…。」
いきながら、軽く痙攣する悠里を下から数回突き上げ、中に射精した。
どくっ…どく…
「うわっ…もう、下に着くじゃん。」
慌てて、おちんちんをしまう要。
悠里も急いで、ズボンを履き直した。
係員が、扉をあける。
笑顔で送り出してくれた係員だ。
「随分はしゃいでたね、観覧車楽しかったかな?」
係員に声をかけられ悠里は、どきどきしながら答えた。
「うん、すっごく楽しかったよ。」
子供らしい、無邪気な笑顔が眩しく思えた。
「良かったな。」
悠里の頭をぽんっと叩くと、すたすたと歩きだす要。
「待って下さいよ~。」
そんな、微笑ましい二人を係員は暖かく見送った。
「あれ?この汚れなんだろう?」
二人が降りた観覧車の中に残る白い液体…。
首をかしげる係員を後に、急いで要の後を追う悠里の、内腿を白い線が伝っていた…。
終
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