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少年シロップ
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温泉旅行
冷たい北風が吹き、枯葉がかさかさと地面を漂う、秋がやってきた。

風で揺れる木々を窓越しに見つめながら、楓は手に持っていた紅茶の入った温かいカップを口に運んだ。


「寒くなってきましたね…。」

樹里が洋菓子の並んだトレーを楓の前へ差し出しながら、呟く。

「そうだな…。」

何かを考えている時に返ってくる、上の空な返事。

樹里は黙って、カップに紅茶を継ぎ足した。

静かな、午後のティータイムが淡々と過ぎていく。

楓が二杯めの紅茶を飲み終えると、かちゃっと音を立ててカップを置いたと同時に、そばにいた樹里をグイッと引き寄せ膝に乗せる。

「きゃっ、旦那様?どうなさったんですか?」

膝の上の樹里を抱きしめると、耳元で囁いた。

「樹里…温泉に行こう。」



楓に、告げられてから数時間後二人は鄙びた温泉旅館にいた。

紅葉の美しい、木々に囲まれた静かな旅館、お屋敷の洋風な作りとはまったく雰囲気が違う部屋で、二人きりだ。

真新しい畳の上に置かれた、大きな木の机を挟んで、向かい合って座っている…。

樹里は、なんだか、急に恥ずかしくなって、立ち上がり、窓辺へ向かう。

窓の外を眺めると、夕日に染まった紅葉の紅い絨毯の中に透き通った小川がさらさらと流れているのが見える。

一枚の絵画のように美しく完成された最高の眺めだった。

外の景色に触れるかのように、窓ガラスに触れる。

その手に、楓の手がそっと重なった。

「綺麗だな…。」

「はい…。」

樹里は、この、綺麗な景色も楓のぬくもりも、すべて独り占めしているような、そんな気分になっていった…。

「旦那様…私…今とても幸せです。」

「俺もだ…お前は俺のためにいつも一生懸命だからな、俺もそれに応えたかった…。」

楓は、優しく微笑んで、樹里に口づけた…。

「んっ…っ…。」

短いキスを終えると、楓が呟いた…。

「それに…樹里と二人でいたかったしな…。」

楓らしくない、甘えた声を聞いて、樹里はなんだか嬉しくなった。

いつまでも、二人だけの時間が続けばいいなと恐れ多くも考えてしまった自分を戒めながら楓の胸に抱かれた。

すっかり、夜も深まり、二人でいることにも慣れた頃楓が樹里の手を取り言った。

「風呂に行くぞ。」

「えっ、はっはい…。」

(旦那様と一緒にお風呂に入るなんて…。)

ドキドキしながら手を引かれ、歩いてゆく。

(公共の場だし、エッチなことはしないよね…。)

そんな事を考えていると、廊下の突き当たりの大きな扉の前についた。

「ここか…。」

扉をあけると、閑静な脱衣所があった。

中に入ると、楓は、どんどん服を脱いでゆく…。

「どうした?入らないのか?」

「いえ…、はっ入ります。」

「恥ずかしがる事もないだろう、ここは貸し切り風呂だからな。」

「えっ?そうなんですか?」

「当たり前だ!お前の裸を他の奴になんか見せる訳ないだろう。」

樹里は、その言葉を聞いて、自然と笑顔になってしまった。

服を脱ぎ、タオル一枚で楓の後を追う。

奥の扉をあけると、そこには、檜の丸い大きな露天風呂が白い湯気を上げていた。

掛け湯をして、楓が湯船につかる。

「そんなとこにいないで、こっちへ…冷えるぞ。」

恥ずかしさに、もじもじしていた樹里に声をかけた。

「はい。」

慌てて、掛け湯をして湯船に浸かろうとすると…。

「樹里、タオルを湯船に入れるのはあまり良くないことだ。」

前を隠していたタオルを取られてしまった。

樹里は、慌てて湯につかった。

お互いの裸なんて、何度も見てきた、でも行為もなしにお互いの裸に触れ合うなんて…なんだか、凄く不思議な感じがした。

緊張した、樹里を気遣うかのような優しい声が聞こえる。

「樹里…見てごらん。」

樹里の後ろに回り、抱き寄せる。

はっとして、顔を上げると目の前にはライトアップされた美しい紅葉樹林が広がっていた。

「わぁ…綺麗…。」

夜の闇に浮かぶ、眩しいくらいの朱が一面を彩っている。

樹里の、ため息のような言葉の後、暫く沈黙が続いた。

ポカポカと身体が温まり、火照った頬を冷たい秋風がそっと撫でる。

心地いい風…。

すっかり、緊張もとけ、安心しきっていると、楓の手がふいに、樹里の乳首に触れた。

「あっ…。」

「樹里…、体を洗ってやろう。」

「ええっ!そんな、とんでもない!旦那様に洗ってもらうなんて!私が旦那様を洗って差し上げます。」

「それじゃあ、駄目だ。言い忘れていたが、今日の俺たちはあくまで恋人同士だ、ここは素直に俺に洗わせてくれ。」

言い終わると、有無を言わさず、樹里を湯船から抱え上げて外に降ろす。

ボディーソープをたっぷりと手に取ると、樹里の体に手を這わせた。

「やっ…旦那様…くすぐったい…。」

泡だけの手が体中を撫でまわし、隅々まで洗われる。

「気持ちいいか?」

「はい…恥ずかしいけど…旦那様の手…大きくて、大好きです…。」

その言葉を聞いて、楓の手が一瞬止まった。

そして、再び動き出したかと思うと、手は胸の辺りをくにゅくにゅと揉みし抱き始める。

先ほどとは明らかに手つきが変わっている。

「あっ…旦那様?。」

乳首をぬるぬると刺激する…。

「んんっ…やっ…変な気分になっちゃ…。」

乳首がつんと起ちあがる…。

楓は、無言のまま右手で乳首をいじりながら、左手で私のおちちんを扱き始めた。

「ああっ…やんっ…だ…旦那様ぁ…気持ち良くなっちゃいま…すっ…あん…。」

みるみるうちに樹里のおちんちんは立ちあがり、はしたなく先から雫を垂らす。

「ああんっ…もっ…いいです…からだ…もっ…あらわ…なっ…で…んんっ…。」

楓の手が止まった。

(えっ?)

「じゃあ、終わりにする…。次は樹里が俺を洗ってくれるか?」

「あっ…はっ…はい…。」

楓してくれたように、ボディーソープを手に取り体に触れようとした。

「樹里は違う方法で俺を洗ってくれるか?」

「え?どうやってですか?」

「手じゃなくて、樹里で洗ってほしい。」

「ええっ!?そんな…。」

驚く樹里を楓が、笑顔で見つめている。

泡だらけの樹里の体をおずおずと楓の体に添わす。

楓に抱きつく形で擦る様に体を合わせた。

「んっ…はぁ…っ…はぁっ…。」

ぬるぬるとした感覚が全身を襲う。

さっき、楓に弄られた部分が疼いて堪らない。

無意識のうちに、乳首やおちんちんを擦りつけてしまう。

(だめっ…旦那様のお体を綺麗にして…差し上げないとなのに…あんっ…感じちゃう…。)

「とても、気持ちがいいよ、樹里は何をやらせても上手いな。」

「そんな…んんっ…私…もぅ…。」

楓の足におちんちんを擦りつけながら、ぷるぷると快感に震える。

「ふふっ…そろそろ、泡を流して、湯船にも戻ろうか?」

楓は樹里を抱きしめながら、シャワーを浴びた。

ここにきてから、楓は樹里を一時も離そうとはしなかった。

そのままお姫様だっこで、湯船へと向かうと、温かい湯の中に二人で浸る。

「樹里…。」

樹里の名を呼んだかと思うと、熱い口づけをする。

「んんっ…あっ…ふん…んんっ…ちゅっぷっ…。」

長い口づけに体も温まり、クラクラする。

勃起しっぱなしのおちんちんが痛いくらい張りつめて、お湯の中で揺れる。

気がつくと楓のおちんちんも雄々しく勃起していた。

「樹里…こっちへ…。」

導かれるまに、後ろを向かされ、立ち上がると、お尻をぐいっと旦那様の前へ突き出すような態勢になる。

「綺麗だ…広げてみせて…。」

ドキドキしながら、両手で自分の臀を広げる。

すると、ぬるっとしたモノがすぐにアナルを刺激する。

楓の舌だ…。

楓の舌はぬるぬると樹里のアナルを舐め上げ中へと侵入してくる。

「ああっ…うっ…うぁぁっ…はぁん…っ…んんっ…。」

楓は舌で樹里のアナルを味わうと、しなやかな指を侵入させてきた。

「ああっ…やっ…凄い…ああん…はぁはぁ…んんっ…指…もっと…もっとぉ…はふっ…。」

樹里の良いところを熟知している楓は巧みな指使いでアナルを責め立てる。

ぐちゅっぐちゅっ…ちゅぶっ…ちゅっぷっ…

「もっ…無理っ…です…旦那様ぁ…くださ…もっと…おっき…い…旦那様ので…っんんっ…突いて…めちゃくちゃにしてぇぇぇぇっ…。」

湯船から水音を立てて楓が立ち上がると、後ろから樹里のアナルを押し広げて、逞しいおちんちんを侵入させた。

「あぅんんんっ…はぁはぁはぁっ…ああんっ…いいっ…凄い…おっき…もっ…おしりっ…きもちいよぉ…あんあんっ…。」

ばしゃばしゃと水しぶきが跳ねる、激しい律動。

パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ…

臀と腰がぶつかる音が響く。

腰を打ちつける度に樹里のアナルはくぢゅぐちゅと厭らしい音を立てて楓のおちんちんを受け入れる。

「あぁん…あんっ…幸せですぅ…ああ…だんなさまのっ…ぅ…いいっ…おちんちん…いいっ…いっちゃうっ…。」

「じゅ…り…っ…ああっ…俺も…いいっ…。」

「はひっ…んんっ…あっん…くださっい…もっ…ああん…旦那様のっ…ミルク…っ濃いの…あっ…くっ…ひぃっ…私の…なかにぃぃぃっ…。」

後ろから突かれまくった樹里は涎を垂らして喘いだ。

ますます、激しくなる律動におかしくなりよがり狂う。

「ああっぅ…ひぃぃ…ぁぁっ…いいっ…いくぅ…おちんちん…いっちゃうぅぅぅっ…。」

「くっ…あっ…出る…っ…!」

中で動くおちんちんが、びくびくと震えると、待ちわびた楓の精子が大量に流れ込んでくる。

「ああっ…うっああ…中にぃぃぃぃぃっ…でてるぅぅぅっ…あぁぁっ…いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ…。」

びゅるっ…びるるっ…。

大量の精液を受けとめながら樹里も射精した。



二人心地良いだるさをまとって、湯につかり直していた。

「少し冷えてしまったな…すまなかった…。」

樹里の体をさすりながら、楓が優しく言った。

その言葉に、楓の腕の中で樹里は頭を横に振った。

そして、楓を見つめる。

「楓様…。」

樹里は自分から楓に口づけた…。

明日になれば、この夢の様な時間も終わり、また元の生活に戻ってしまうだろう…。

だから…

今だけは、本物の恋人のように…。




[2012/05/19 12:27] | 小説・楓・樹里 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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