「おーい、今帰ったぞ~。」
午前零時を過ぎた頃、屋敷に要の大きな声が響き渡る。
ぱたぱたと足音を鳴らして、灯と悠里が駆け寄ってきた。
「要様ぁ~おかえりなさいませ~。」
悠里は、走ってきた勢いのまま、要に飛びつく。
悠里を抱きとめようとした要だったが、そのままふらっと尻もちをつく様に倒れ込んでしまった。
「こらっ、悠里!危ないでしょ!」
悠里は灯の怒声を無視して要にキスの嵐をくらわしている。
「ん~、ちゅっちゅっ…あ~要様、お酒臭い…酔ってるんですか?」
「酔ってなんかねぇよ~♪」
言ったセリフとは裏腹に完全に酔っ払っていた。
「ありゃ~、珍しく、ぐでんぐでんだぁ。」
酒に強い要は飲んで帰ってくる事はあっても、泥酔して帰ってくる事は滅多にない。
「これは…、悠里。御主人様はもう、このまま寝かせます。私が連れていくから、悠里は部屋に戻ってお休みなさい。」
「え~、なんで、灯ちゃんばっかりズルイ!僕が連れてく~。」
悠里は口を尖らせて、駄々をこねる。
「駄目です!悠里が連れてったら絶対エッチしちゃうでしょ?だから、駄目。」
行動を見透かされ、ちぇ~っと捨て台詞をはいて渋々悠里は部屋へと戻っていった。
「さてと…、御主人様立てますか?」
千鳥足の要を支えながら、要の部屋へと向かった。
…
どさっ…
ベッドに要を座らせると、衣服を緩めて、身体を横にする。
「う~ん…、灯…なんか、飲みたい…。」
喉の渇きを訴える要に灯は、水を差しだす。
「はい、お水ですよ。」
要は、受け取った水を一気に飲み干した。
「うっ…これ、水じゃん!俺、酒飲みたい。」
「えっ、いけません、こんなに酔ってらっしゃるのに、これ以上はお体に悪いです。」
灯の制止も聞かずに、ふらふらと起ちあがると、どこに隠してあったのか、部屋の隅からワインを探し出すと、片手に握りしめベッドへと戻り、どかっと、勢いよく座った。
「灯~、お前も飲めば?」
ワイン片手にラッパ飲み状態の要。
「何言ってるんですか!私は未成年ですよ!」
「え~、硬いことゆうなよ。」
嫌がる灯を抱きよせ口にワインを含むと強引に灯に口移しで、飲ませる。
「ううっ…んんっやっ…んぐっ…。」
必死に、口を閉じて抵抗する灯だったが、それでも、要は舌で唇を割ってワインを注ぎ込んだ。
そのせいで、灯はワインを少しだけ飲み下してしまった。
「んぐっ…あっ…んんっ…。」
口元から一筋流れ出たワイン…。
灯は慌てて唇を拭う。
「どうだ?これ、いいやつだから、美味いだろ?」
要は、笑顔で問いかける。
「もう!いい加減にして下さい!」
怒って要を突き放しても、要は動じなかった。
「灯~、悪かったって、そんな怒んなよ。」
渋々ワインの瓶を手放して、灯を優しく抱きしめなだめる。
「灯~、もう、しないからさぁ~。」
許しを請う要を無視して灯は黙っている。
「灯?許してくれないの?」
甘えるように、灯にすりより、口づける。
「んっ…ちゅっ…んんっ…。」
優しい、優しいキス…。
灯はまったく抵抗を見せずに、されるがままだ。
それを良いことに、要は灯をベッドに寝かせると、ゆくっリと服に手をかけた。
「灯…いいのか?このまま、脱がしちまうぞ?」
その言葉を聞いても、灯は頬を赤く染めて、呆けている…。
なんだか、様子がおかしい…。
「あかり?どうした?」
そっと、紅く染まった頬に触れると、灯がびくっと反応する。
今までにない、オーバーなリアクションに要の悪戯心に火がつく。
「灯…、もしかして、酔ってるのか?」
服の上から、体中を撫でまわすと、灯はビクビクと身体を震わせ、悶えた。
「おもしれぇ…服着ててこれかよ、脱がせたら、どうなっちまうんだろうな…。」
服の上からでもわかるくらいにツンと起ち上がった乳首をグリグリと指の腹で虐めてやる。
「ああっ…ん…やぁ…やめっ…て…。」
「まさか、あんなちょっとの酒で酔うなんて思ってもなかったぜ、やっぱり、灯は最高だよ。」
ちゅっと額にキスを落とすと、慣れた手つきで、灯の洋服を脱がせてゆく。
ベッドの上で全裸でくったりと横たわる灯、呼吸は情事の最中の様に浅く、肌も艶やかだ。
「ご…御主人様…あいつ…身体が熱いの…。」
「どこが熱いんだ?言ってみな。」
「全部…ぜんぶ…熱い…おっぱいも…おちんちんも…おしりも…ぜんぶ…。」
酔っているせいか、素直に答える灯…。
「良い子だ、じゃあ、全部俺が舐めて、灯の熱いとこ冷ましてやるよ。」
「ああ…してぇ…、全部してぇ…御主人様ぁ…。」
酔った勢いもあるのだろう、灯は素直に身体を開き、とても淫らに要を誘った。
ちゅっ…ちゅ…
ちゅるっ…ちゅぷ…
要は、体中に舌を這わせ、厭らしい部分を吸い上げる。
乳首は、しこり、桃色に染まり、痛いくらい勃起したおちんちんからは、透明な液体がとめどなく溢れ出していた。
「なんちゅ~、厭らしい身体してんだ。」
ぷるぷると揺れるおちんちんを口でいたぶりながら、灯の身体を舐めるように見まわす。
「ああん…っんんっ…もっと…ぉっ…もっと、舐めてぇ…やらぁ…やめちゃ…やらぁぁのぉぉぉっ…。」
灯は呂律も回らなくなるくらい感じて、言葉づかいもすっかり変わってしまっている。
「わかった、わかった、もっとしてやるよ。」
揺れるおちんちんを口に含みなおすと、きつく吸ってやる。
「いやぁぁぁっ…んんっ…いいっぃぃぃっぁぁぁぁっ…。」
灯は涎を垂れ流しながら、要の口の中であっけなく射精した。
「はぁはぁはぁっ…ああ…はぁはぁ…。」
ピクピクと痙攣しながら、絶頂感に浸っている。
「すっげぇ…濃いの出たぜ…。」
口に残る、灯の精液をごくりと、飲み下すと、灯に食らいつくようにキスをする。
「はぅっ…んんんっ…あくっ…んっ…はぁぁっ…。」
灯も口に残る自分の精液を舐めとる様に舌を絡ませ、激しく応えた。
ぐちゅぐちゅと、唾液を交換する音が響く…。
「ああっ…かなめ…しゃまぁ…ほしい…っん…ほしい…。」
「何が欲しい?灯…ちゃんとおねだりして見せろよ。」
要自信、もう限界を超えていた。
今すぐにでも、灯に突っ込んで、めちゃくちゃに犯してやりたかった。
灯が何を求めているのかも、わかりきったことだった、でも、要はどうしても灯に言わせたかった…。
自分が求められている事を実感し、灯が要をどれだけ必要なのかを思い知らせるために…。
「ここに…お尻に…要様の…おっ…ちんちん…欲しい…んっ…してぇ…おちんちん…いれてぇぇぇっ。」
灯は自分で、お尻をわし掴んで、アナルを広げ見せつける。
ひくひくと、誘うそこを目の当たりにして、要は唾を飲み込んだ。
「これ、入れるだけでいいのか?」
雄々しく起ちあがり、先ばしりを垂れ流す、おちんちんを見せつける。
「いやぁぁぁ…いれてぇぇっ…いれて…おちんちんで、すぼずぼしてぇぇぇっ…お尻の穴…かきまぜてぇぇぇっ…。」
満足そうに、口の端をあげ、笑うと、要は一気におちんちんを灯の中に突き刺した。
「あぐうぅっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…ぉぉぉっ。」
奥まで、突き刺してやると、灯は絶叫しながら、射精した。
びゅくっ…びゅるる…
二度目の射精なのに、まだまだ、濃い液体を勢いよくまき散らかす。
お酒のせいで、随分と敏感になっているらしい。
「あ…くっ…はぁ…はぁはぁ…んんっ…。」
顔や胸の辺りまで飛んだ、白濁を要が舐めとってやる。
「灯のカルーアミルクすげぇ…美味い…。」
ペロリと舌舐めずりをすると、我慢の効かない、要は息も絶え絶えの、灯に容赦なく打ち付けはじめた。
「あっんっん…あっ…あっ…ああっ…んんっ…くぅ…やっ…はげし…らめぇ…おかし…くなる…ぅぅっ…いく…また…いっゃうよぉぉ…ぉぉぉっ…んっ…。」
「灯…っ…いいぜ…ケツすげー締め付けてっ…ぐちゃぐちゃだっ…。」
ギシギシギシギシギシ…
激しく軋む単調なベッドの音が鳴り続ける。。
「もっ…限界…っいくぞっ灯…っ出すぞ!灯の中にっ…。」
「ああっ…っくっ…ぁぁっおおんっ…はぁはぁはっ…出してっ…中っ…ぴゅっぴゅっしてぇぇぇぇっ…。」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ
高速で、灯の中を出入りすると、ぶるりと震えて、要は灯の中に大量の精液を放った。
どひゅっどびゅっ…びゅるるるるるっ…
「うぁぁっまたっいっちゃぁぅっ…いぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ…ぁぁぁぁぁぁっ…。」
要の射精とほぼ同時に灯も射精した。
くらくらする激しい射精…。
三度目の射精に疲れと、安堵がどっと襲ってきた。
灯はそのまま、荷を失う様に深い眠りに落ちていった…。
「灯?眠ちゃったのか?」
要と繋がったままだとゆうのに、灯は静かに寝息を立てている。
「灯は、飲ませるとすげぇな…すっげぇ…可愛い。」
要も睡魔に襲われる。
精液まみれの灯にそっと口づけると、灯を抱きしめ眠りについた…。
…
きらきらと、眩しい朝日が二人を照らす…。
灯は身体のだるさと違和感で目を覚ました。
「んっ…うぅんっ…。」
体中に残る、行為の跡…。
ぼーっとする意識の中、身体を起こそうとするが、要に抱きしめられていて、起き上がることができない、腕の中でもそもそと動こうとしたら、尻に違和感を感じた。
「あっ…。」
(まだ、御主人様の…入ってる…。)
柔らかくなってはいるが、確実に要のおちんちんがまだ、お尻に侵入されていた。
「御主人様…、起きてください。」
そっと、要に呼び掛ける。
「んんっ…もっ…朝か?」
うっすらと目を開けて、灯の存在を確認すると、抱いている腕に力が入る。
灯を、ぎゅっと抱きしめ、頬や首筋にキスすると、中のおちんちんが、ぐっと大きくなった。
「あんっ…御主人様っ…だっめ…。」
灯の言葉を無視して、ゆっくりとピストンし始めた、その時…。
バンッ
勢いよく、ドアが開いた。
「あぁぁぁぁぁ~、やっぱり、ここにいた~ズルイ~ズルイ~、僕も要様とえっちしたかったのにぃ~。」
凄い剣幕で悠里が乱入してきた。
ベッドで、仲良く繋がっている二人を見て悠里は泣きながら、要に飛びつく。
「悠里っ…。」
灯は昨夜悠里を嗜めたせいもあって、申し訳なさそうに、悠里に謝る。
「ごめんね、悠里。」
「灯ちゃんが、えっち駄目っていったから、我慢したのに…もぅ…!」
キャンキャンと騒ぎ立てる悠里の声に頭がガンガンする…。
「ごめん、悠里…バトンタッチ…。」
そういって、灯はお尻から、要のおちんちんを抜くと、ふらつきながら部屋を出ようと歩き出した。
「おっおい、灯?」
要は、ギンギンに起ったおちんちんを放置される。
それを見た悠里は、すかさず、そのおちんちんにしゃぶりつく。
「うおっ…悠里っちょっ…。」
「要様…んんっ…ちゅぷっ…しよ…っんん…。」
悠里は、要のおちんちんを咥えながら笑顔で、要を見上げた。
…
部屋を後にした灯の耳に悠里のあえぎ声が聞こえはじめた…。
完全に二日酔いな頭を抱えて、灯はお酒はもう、二度と口にしないと誓った。
終
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