一台の黒塗りの高級車が、ブランド店の前に停まった。
運転手が、ドアを開けると、中から現れたのは、屋敷の当主楓とそのメイド樹里だった。
今日の樹里は、美しく着飾られており、高級感漂う店内に入っても、けして引けを取らない姿だった。
早速、店長らしき人物が、やってきて奥のVIPルームへと通される。
樹里は、楓に、エスコートされて部屋へと向かった。
ふかふかのソファーに座り、色々な食べ物や、品物が次々に出てくる。
黙っていても、部屋中が見たことのないような、代物で埋め尽くされてゆく。
「樹里、どれか気に入ったものはあるか?」
「えっと…その…。」
普段見慣れないものばかりなので、戸惑ってしまう。
大きなダイヤのついた指輪や、つやつやした、生地のドレス、皮のバッグなど、すべてが女性物だった。
そうなのだ、綺麗に着飾った樹里は、女の子の格好をしていた。
何も知らない、店員は可愛らしい女性物の品を揃えて、樹里のことを楓の娘だとすっかり思い込んでいる。
「どうした?気に入らないか?」
どうしていいか、オロオロしていると、楓が店員に目くばせする。
すると、大勢いた店員が、一礼しながら部屋を出ていく。
「これで、俺と二人きりだ、何も心配はいらないだろ?」
「はっ…はいっ。」
二人きりに、なって少し落ち着いてきた樹里は、辺りを見回す。
「旦那様…今日はどうして、こんな事を?」
二人ソファーに座りながら、ずっと疑問に思っていた事を聞いてみる。
「意味はない、ただ、恋人と買い物に出てはいけないのか?俺は、お前の喜ぶ顔が見たかっただけだ。」
「だっ旦那様!嬉しいです…私…どんなプレゼントより旦那様の、そのお気持が嬉しいです。」
瞳を潤ませながら、楓を見つめる。
「樹里…。」
樹里の小さな唇にちゅっと音を立てて、キスをする。
「せっかくだから、少し見てみないか?」
すっと、立ち上がると、樹里の手をとって品物の方を指差す。
「はい、見るだけなら。」
楓は、次々と樹里に煌びやかなドレスを着せてゆく。
「その、純白のドレスは中々良いな。」
一着の白いドレスに、楓の目にとまる。
「そうですか?」
鏡の前で、まじまじと、ドレスを見る。
自分の姿を楽しそうに、見ている樹里の後ろに楓がいつの間にか、回り込む。
そて、後ろから、優しく抱きしめられた。
そっと握られた、小さな手の薬指に小振りのピンク色が愛らしい石のついた指輪がはめられた。
「えっ?」
そのまま、手にはまった指輪にキスされる。
「旦那様…なんだか…結婚式みたいですね…。」
「そうだな…俺は、このまま式を上げに行ってもいいぞ。」
「なっ…なんてことをおっしゃるんですか!」
じっと見詰められた、楓の瞳は冗談を言っているようには見えなかったが、樹里は聞き流すことしかできない。
「いけません…そんな…私なんかが、旦那様のお嫁さんだなんて…私は…どんな形でも、旦那様のそばにいられればいいんです。」
こんな状況で、腕に抱かれていようとも樹里は己の立場を肝に銘じていた。
「俺は、生涯お前以外を愛したりはしないよ。」
暖かい、胸の中で聞こえた言葉に涙が溢れそうになる。
「私もです…私も…旦那様以外愛せません。」
結婚の誓いの様な言葉を言い終わると、二人は静かにキスをした。
…
それから、楓は、樹里を抱え上げると、近くのソファーになだれ込む。
「旦那様?」
「したくなった…。」
熱っぽい目で見つめられる。
楓が樹里を欲しているのが、一目でわかった。
「えっ…ええっ…あ…。」
慌てる、樹里を抑え込んで、少し強引にキスをする。
「んっ…んんっ…ふっ…。」
唇を割って入ってきた舌が、ぬるぬると動き回って、思考を麻痺させる。
無意識のうちに、樹里は、楓の背中に腕をまわして抱き寄せていた。
「樹里…。」
愛撫は、首筋から、胸元に降りてくる。
ざっくりとあいた、胸元から、桃色の乳首が見え隠れする。
華奢な肩に手をやり、紐をゆっくりと下ろす。
すると、白い胸が露わになった。
「ああんっ…旦那様…あんっあっ…。」
こりこりと、起った乳首を口に含み、吸い上げると樹里は甘い声を放つ。
「んくっ…おっぱい…やぁっ…きもちっい…。」
楓は、微笑を浮かべると、両手で胸を寄せ、揉みながら激しく乳首を舐め上げる。
「ああっあっあんっああんっ…。」
樹里の乳房を刺激しながら、ドレスの裾をたくし上げ、中に手を忍ばせる。
樹里の恥ずかしい部分に触れると、ぬるりと湿った感触がする。
「感じてるのか?」
樹里は、恥じらいながらも首を縦に振った。
下着の上から、ゆっくりと、なぞられ、擦り上げられる。
勃起したおちんちんを握られ親指の腹を擦りつけられると、どんどん硬くなってゆく。
「んふっ…ああっ…ああんっ…。」
しこった、乳首を舌で愛撫され、硬く起ちあがったおちんちんを優しく愛撫する。
堪らない、快感に身体をくねらせて、感じ入る。
「旦那様…っ…わたし…もっと…いやらしいこと…あっ…。」
樹里は、我慢できずに、自分から誘ってしまった。
「樹里…っ…わかった…。」
愛撫をとめて、樹里を見つめる。
瞳の中の樹里は、実に色っぽい顔をしていた。
熱を持った楓の手が、肌に触れ下着を脱がしてゆく。
そして、樹里の足を肩にかけ、小さく窄まったアナルを舌で愛撫する。
「うあっ…あんんっ…あっ…そんなところ…はぁ…ああっ…汚なっ…はぁんっ…ですっ…。」
「大丈夫だ、綺麗だ…実に…馨しい…。」
ちゅぷっ…ちゅるちゅる… れろれろれろっ…
「ああっ…だんなさまぁぁぁっ…」
舌での愛撫を楽しむと、次は、指での愛撫に移る。
中指を湿らせて、ゆっくりと中に侵入させる。
「あああっ…くうっ…んんっ…。」
無意識のうちに、お腹に力が入ってしまう。
強張った筋肉を緩ませるように、お尻を優しく撫でた。
「ゆっくりするから、力を抜きなさい。」
「は…い…。」
楓の手の動きに集中する。
くぷくぷくぷくぷくぷくぷっ…
細いが、男らしい骨ばった指が、幾度となく出入りを繰り返す。
「吸いついてくるな…。」
表情こそあまり変わらないが、楓の瞳は、樹里しか写していなかった。
二本に増やされた指が、ぐにぐにと臀の中を動き回る。
左右に広げられると、くぱっと、厭らしい糸を引きながら、小さな口が開く。
「あああぁ…広げないでっ…あっ…くださっ…いぃぃっ…。」
「誘ってるのか?」
楓が、首元のネクタイを緩めると、自身のモノを取り出す。
入口に、宛がい擦りつける。
「んんっ…はぁんっ…旦那様…っじらさないっ…あっ…でぇ…。」
にちゅにちゅと音をたてて、擦りつけるとますます樹里は、興奮して楓を強請った。
「欲しい…です…ほしっ…ふぅん…あっんっ…旦那様の…おちんちんで…私を…いっぱい…突いて…っ…くださっ…。」
言い終わりそうになったその時、楓のおちんちんが、いっきにねじ込まれた。
「あぁぁぁぁぁぁぁっ…。」
いきなり、最奥まで突き上げられ悲鳴を上げた。
その口を、楓の濃厚な口づけによって塞がれる。
「んんっ…ふんっ…ふぅんっ…んんっぐっ…。」
ねぷねぷと、舌を差し込まれ喘ぐ唇を吸われる。
臀に突き刺さった硬い肉棒が激しさを増していく。
「ああっ…んっ…んんっあうっ…んんんんっ…。」
「樹里…じゅ…り…本当に…妻を抱いているようだ…。」
純白のドレスに包まれ、初々しいほどに頬を上気させている樹里…。
楓は、指に光る指輪にもう一度キスをする。
そのあと、夢中で樹里の身体を抱いた。
「あんあんっ…ああんっ…いいっ…はぁっ…はぁ…嬉しい…好きぃ…大好きです…あああっ…。」
パンパンパンッ… ギュリギュリギュリッ
皮のソファーが鈍い音を立てながら揺れる。
「くっ…限界だ……このまま、出すぞ。」
「はいっ…ああっ…あんっ…たくさん…あっ…だしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ…。」
びゅるっ…びゅっ…
楓は、樹里の中に熱いたくさんの精子を放った。
樹里は軽いドライオーガズムの中、臀の中で跳ねる楓のおちんちんを感じた。
楓の手が、樹里のおちんちんに触れると、きゅっと扱きはじめた。
「やぁぁっ…もっ…あぁああぁぁっ…でちゃいますっ…くるっ…ああっ…あぁぁぁぁっ…。」
びゅるるるるっ…
堪らず、ふるえる先端から白濁を吐き出す。
純白のドレスに、白いシミがじわりと広がった…。
…
「大丈夫か?」
楓が情事を終えた後の樹里を気遣う。
「はい、大丈夫ですよ。」
樹里は、にっこりとほほ笑みを返した。
そして、あのドレスを楓が買い取ったのは、言うまでもない…。
終
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